2020年8月2日、日曜日。

今日は、本当にいい一日となりました。

そのわけ1.

天気予報のお姉さんのお話だと、横浜も梅雨明けしたらしいです。だから、今日はいい天気。空が青い。鶴見川も青い。みんながお外で活動している。マスク姿だけど、みんな楽しそう。だからいい日となりました。

そのわけ2.

久しぶりに海んちょスタッフさんが、そろっての営業だったこと。予約が数組入り、しかもすべてが同時刻スタートのお食事だったため、急遽みんなにシフトに入ってもらいました。

久しぶりに、厨房に3人。フロアーは女将が一人でしきり、手が足りなくなると厨房からスタッフさんが駆けつけてくれる・・・厨房がてんてこまいだったりしたら、女将が厨房に入り、一人のスタッフさんにフロアーに出てもらう。

お会計時もスタッフさんがお客様との間でやってくれたし、お片付けもみんなで。だから、本当にいい一日となりました。

そのわけ3.

あの時のお客様がご来店くださいました。。それも予約をして若夫婦とお孫さんとご一緒に。

その方との出会いは、数年前。私が粗相をしてしまい、その方の背中にビールをこぼしてしまったのです。それも大量に!!

この店、最悪!

その方は、そうつぶやきました。女将の私は、すぐに

申し訳ございません。と土下座した。そして、乾いたタオルを数本持ってきて、そして、

車を出しますので、おうちまでお近いのであればお着換えに帰っていただければと思います。本当に申し訳ありませんでした。

と、何度も何度も頭を下げたのです。そして、その女性のお客様のお洋服をふいて差し上げていると、ご家族の方が、

わざとじゃなかったよね。女将さんにほかの人がぶつかって、よけようがなかったよね。ちゃんと見てたけど、女将さん、悪くないよ! すぐ近所だから車出さないでいいよ。

と。

そしてその方は、お召し物を着替えになるためにいったんお帰りになりました。そしてまた戻ってきてくださいました。本当に申し訳なくて申し訳なくて、女将の私は、再度土下座して謝罪しました。

そのあと、またご家族で食事会が再開。最後までお食事を楽しんでくださったので、お会計の時に、

「先ほどは、大変申し訳ございませんでした。本来でしたらお代はいただかないでのお詫びとするのが本筋かもしれませんが、本日のお料理は、すべて厨房で当店のマスターが中心となって、スタッフみんなで心を込めて一生懸命お作りしたお料理です。

それを無料とすることは、女将の私にはどうしてもできないのです。ですから、本日のお代は頂戴して、その代わり私からクリーニング代として、こちらをお納めいただくということで、許してもらえないでしょうか?」

そう言って頭をさげました。その女性は、

そんなことしなくていいよ。あんた、一生懸命やってたもん。

と。

結局お代は頂戴して、クリーニング代をお納めいただくという形でお帰りになりました。

その彼女が今日また、予約をいれて、ご家族とお孫さんたちまで連れてきてくださったのです。

そして、店内に入るや否や、

あんた、よかったね!!今日、満席じゃない!満席になってよかったよ!!
あんたたち、何にもわるいことしてないのにさぁ、かわいそうだよね。一生懸命やってのに、あんたたちが悪いわけじゃないからね、きっと、もうすぐおさまるからね。

と、そう言って、お座敷席に上がっていかれました。あの日、女将が怒らせてしまったお客様は、今では一番の応援人に!うれしいですね。

海んちょは、今までもこれからもずっと、笑顔とおいしいお料理とおいしい酒と、そしてリラックスできる空間を提供する料理屋です。

お天気にも恵まれ、スタッフにも恵まれ、お客様にも恵まれて。今日は、本当に良い一日になりました。

女将の戯言でした。