【時間栄養学を知ろう!】
体内リズムをつかさどる体内時計:
私たちの体には様々なリズムがあること、ご存知ですか?
体温、血圧、血糖値などは一日を通して上がったり下がったりしていますが、ホルモンの分泌量も変化しているのです。
一定のリズムによって、私たちの体の機能は一日単位でコントロールされているのですが、それをつかさどるのは、体内時計なのです。
親時計と子時計:
体内時計は脳の視床下部にある視交叉上核にあることはすでに分かっていたのですが、1997年に心臓、肝臓、腎臓から皮膚にいたるまでのほとんどの末梢組織にも体内時計があることが分かったのです。
つまり、脳の親時計と末梢組織の子時計があるということです。子時計は親時計に連動してここに時を刻み、親時計からの合図は自律神経連絡網、副腎皮質ホルモンを中心とする連絡網によって子時計に伝達されていきます。
生体リズムのずれから不調に:
地球の一日は24時間のリズム周期ですが、人間の体は約25時間のリズム周期となっていて、ほっておくと生体リズムはずれてしまうのです。そして、このずれが不調であると考えられています。
しかし、人間の体には、これを調節するメカニズムが備わっています。
朝の光と朝ごはんで体調管理を:
親時計は、朝の光でリセットされます。子時計は朝ごはんを食べることによって調節されます。
体内時計には時を刻むこと以外に、自律神経の働きを調節する役割があります。そのため、親時計と子時計が同調せずずれていると、自律神経が失調し、ホルモン分泌量のバランスも崩れてしまいます。そのため、肥満や生活習慣病のリスクも高まってしまうのです。
人が食べた食べ物からの栄養素の吸収や代謝のスピードは、一日のうちで変化します。そのため、体への反応や効果の速さは、食事をとる時間や食べ方、食べる順番などによっても変わってきてしまいます。
食べ方を意識する時間栄養学:
このように、体内時計を考慮した食事のとり方や食生活のあり方を軸にして「一日のうちでいつ、どんな速さで、どんな順番で、どのようにたべるのか」という栄養摂取のあり方を科学的に説明しようというのが時間栄養学なのです。
この時間栄養学に基づく食べ方を意識すると、体内リズムが整い体調管理に大いに役立つといわれています。
最近では、この「時間栄養学」の考え方で食べる朝食や、時差に悩むエアライン関係者、シフト勤務の医師、看護師、IT関係者など、時間で体調を管理しなくてはいけないアスリートの方の食生活指導などに、多く活用されるようになり、今注目の栄養学となってきています。
時間栄養学を取り入れた食生活で夢をかなえる人生を!
そしてこの「時間栄養学」を軸とした食生活は、いざというときに力を発揮してくれる体と心(脳)を作ってくれます。
人生を正しい方向へ、正しい方法で進む努力を継続できるのです。
そしてその継続は、きっとあなたの夢をかなえる力が備わっていくのです!!