ついこの間まで、ダウンジャケットが手放せなかった女将。

今では、室内だけですが半袖で過ごしています。

春ですね。春。

毎年恒例の、海んちょ近くの日吉第六公園の桜。矢上川沿いの公園前の土手が満開の桜でうめつくされる季節です。
ほんとにきれい。

今年の桜を見ながら、いろいろな想いがこみあげてきています。

早いもので、もう1年。
初めてニュースでみた衝撃の映像。あの時はまだ、他人事のようでした。

そして、まさか、このような状況下になるとは、あの時には夢にも思っていなかった・・・。

ただ、大切な方々と逢うことができない・・・淋しい毎日です。

昨年の1月、会っておいてよかった。そう思える友もいます。

その前年に、その前前年に、会っておいてよかった。そう思える友もいます。

ー いつか、ね。またいつか、ね。そのうちね。

は、もう私の中では、なし。

今しなくちゃいけない!!と思ったことは、今、実行する。

コロナ禍を1年過ごして、心にそう固く決めることにしました。

そしてこの春。かねてよりずっとずっとやりたかったことを、実現することにしたのです。

女将業28年。いろいろなことがありました。経営の知恵や知識がない素人女将。それが原因で、たくさんのしなくていい苦労をしました。たくさんの悔しい想いもしました。

ちゃんと知識があったなら…何度そう思ったことでしょう。

ーいつか、大学で経営について学びたい。そしてちゃんと学士を取得したい。

これが、私の夢でもあり、目標でもありました。

そしてついに。

そう。念願叶って、産業能率大学通信教育課程3年次に編入学して経営学をいちから学ぶことに決めました。

産業能率大学 通信教育課程HP ➡ https://www.sanno.ac.jp/tukyo/

 

情報マネジメント、人材マネジメント、組織マネジメントなどなど・・・経営学の基礎から専門分野まで学びます。

コロナ禍でできないこともいっぱいになっちゃったけど、コロナ禍だからできることもいっぱいある。

いままで、何度も何度も大学で学ぶことに挑戦しようとしたけど、今一歩踏み出せないでいました。

なぜなら・・・

スクーリングと単位取得の試験のために、仕事を休まなければならなかったから。連休や週末の休みをとらなければ、スクーリングや週末の試験にも参加ができない・・・

今の私にはそれは、到底無理なこと。飲食の女将業は、週末を休むなんてできないし、夏休みや12月、年度末などの時期は書き入れ時なのです。

ーだから、あきらめよう・・・

そう思っていた矢先のコロナ禍。

商売でもオンライン化がすすみ、飲食業界でもあっという間にオンライン化が進みました。

そしてその波は、教育現場にも。

それも、急速に。

私がかつてから行きたかった産業能率大学も、スクーリングから試験まで、すべてオンラインのリモートで参加できるようになったのです。

説明会もオンラインで参加することができましたし、オンラインでスクーリングの模擬授業にも参加することができました。

現在の最終学歴での履修単位が認められ、3年次に編入できるとのことで、これは本当にありがたいことです。

学費も予算内で、これまたうれしいかぎり。教授とのやり取りもネット上で行えるし、スクーリングのグループワークもオンライン上でできることも知りました。

リアルのキャンパスは、私の住む地域からそう遠くはないところに位置しています。どうしても対面の必要性を感じたら、仕事の合間をみて、さーっと出かけてみることも可能・・・

ーもう、今しかない!

と、決めてしまいました。

この春から、「飲食業の女将」と「小学生英語の講師」と「大学生」という、3足の草鞋で日々をドタバタ過ごすことになります。

ちょっとわくわく、ちょっとドキドキ。

情報マネジメントも人材マネジメントも組織マネジメントも
学びたかった分野でしたし、今の仕事に生かせる分野。いまから配本が待ち遠しい。

コロナ禍だからこそできること、それは忙しい私のような女にも、大学で学ぶチャンスをいただけたということ。

さらにさらに、今後もオンライン授業は、継続される予定とか・・

いやいや、絶対にもっともっと進んでいくでしょう。

女将のように、学びたくても物理的に身体的に難しかった人も多かったはずです。

そんな方々でも、心置きなく学べる社会になっていけたら、本当にうれしいです。

ちなみに!

高校の卒業証明書を申請した際に、

ー3年の時の担任の先生のお名前は?

と、事務局に聞かれて、答えられない女将。。。

ーたしか・・・なんだっけ?・・・

そう、よくあることですが、私たち高校生は、先生のことを「あだ名」で呼んでいたのです。ですから、フルネームが出てこない・・・

ーすいません。フルネームがでてきませんが、「ちょうこせんせい」と呼んでいました。

そう答えた私。結局、卒業年と生年月日と旧姓で申請して、問題なく発行していただけました。

良かった。

ということで!

女将の私の2021年の春、新しい生活が始まります。

学んだ経営学は、必ず店舗運営に絶対に活かしていきますので、

これからも女将と女将の愛する海んちょを

どうぞ、よろしくお願いいたします。

そして、冒頭でもお伝えしましたが、これからも自分と大切な方々の命を守るため、「手守り習慣」を続けていこうと思います。

この春、学びの年をスタートするという夢を実現できたことに感謝をしよう。

海んちょちかくの、日吉第六公園。矢上川沿いのその公園の満開の桜をみながら、

そう想う女将なのでした。