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とうとう、この日がやってきた。

女将にとって、待ちに待った日。太一に逢える。5年ぶりに逢える。

最愛の人との再会まで、5年は長すぎる。待てど待てどいつになったら逢えるのか・・・

そればっかり考えては暮らせないから、毎日毎日お仕事に精進して、時が来るのを待った。

そして、今日。その日がついにやってきた。

5年前。羽をもった剣士は、一時の休息に入った。己の持つ羽を大きな大きな翼に変えるために。

休息の間、外の世界に出た剣士。羽を翼に変えるために学んで学んで学び倒した。

そして、2019年11月、東京新宿。
羽をもった剣士は、大きな翼をもった大将へと変身した。より一層優しく、より一層美しく、そしてより一層大きくなって、私たちの前に帰ってきてくれた。

その容姿は大きく変わっていたが、瞳は何ら変わってない。

その少年のままの瞳で

待たせたな!待ってたかい?

と私たちにたずねた。

 

待ってたよ! ほんとにほんとに待ってたよ!!

と号泣しながら答える私たちに、

 

それじゃ、一緒に今日もお祭り騒ぎしましょうか!

 

と、昔と変わらない祭りに誘ってくれた。

真紅のマント、群青色の戦さ着、剣を構える様、天を仰いで吠えて、そして切りかかるときの切ないお顔。。

 

すべてが変わったようで、やっぱり変わってない。あの頃のままだ。

 

これから、まだ何回か逢える。

逢えるだけ逢おう。

いつまた逢えないときがくるかもしれないから。。。。

画面やスクリーン越しの太一もいいけど、やっぱり目の前の板の上で見せてくれる太一のパフォーマンスは、女将を元気にしてくれます。

 

太一、おかえり。本当におかえり。

海んちょ 女将